デウス

この世の摂理は神のもの、誤ったもの達へそれ相応の報いを。

大人♂ 男性口調

素質:標準型

役職:リーダー

種族:かみさま

 

裕福     厚き信仰   誠実
神経質    悲観的    勤勉
地味     武骨     硬派

自称「かみさま」。西方の一地域で信仰の象徴とされていたと本人は主張するが、実際出会った人々に信じてもらえているかはまた別の話になる。
錬金術と狂信者が大嫌いで、たまたま目に入った実験施設を灰塵に帰してしまった。その際に行き場を失ったエクス、マキナを拾う。

クソ真面目で面倒見が良く、エクスにやたらと好かれているが、彼の性癖については辟易している。

自身の若いころそっくりなチェリアを案じていると同時に、シンドロームが人でないことを看破している。

その正体は、かつて西の一地方で信仰されていた神を信じるヒトだったモノ。ヒトデナシ。
「かみさま」となった際にヒトであった頃の名前を捨てたため、名を持たない存在。
「デウス」はかみさまの呼称である。

持ち物:ハルバード

 技能:浄血/神の天災/裁きの代行/骨食

 経歴:長身/神:なりそこない/異教徒/几帳面

    土は土へ還れ/霧の森の半神/ネクロポリス

召喚獣:

 


西にある小さな共同体で統治者の役目も担う聖職者の家系で育つが、幼いころから異様なほど信仰心が篤く、信奉している神を唯一絶対とし、その考え方に異を唱える者を蔑み弾圧し処断した、所謂「狂信者」であった。
元来愛する神と同じ存在になりたかった少年は、神様に愛され同じ座に召しあげられるために貢物が必要だと考えた。
彼は親、友人、恋人、師匠、全ての命を捧げたが、生まれる彼らの怨嗟の声は神の在り方そのものまで犯し歪ませる。
彼の存在は祀り上げられて“神になったヒト"であり、感情により強く影響されてしまった。
少年が殺した人々の怨嗟によって苦痛を刻み込まれたソレは、原因となった彼を憎み、己が命と引き換えに呪いを贈る。
――貴方は生き続ける。
体が滅ぼうと精神だけはそこに残る。どのような奇蹟も貴方を救うに値しない。
――貴方は忘れない。
どんな悲しみも苦しみも、貴方はいつまでも生々しく覚えている。
少年はその呪いを神の恩寵と受け止める。
呪いは神性を帯びており、受け取り手となった少年は、ヒトとは全く異なる性質を持つに至ったため、自らを「かみさま」と呼称するようになった。

贈った神の性質に引っ張られる彼の呪いは、元の神を信仰する者を失えば消滅する。
錬金術を嫌う最大の要因は、科学により近いそれらによって彼の持つ「奇蹟」がただの「現象」として解明されてしまえば、ヒトからかみさまへの(ひいては神への)信仰心を失うのではないかと恐れているため。
(元の神の性質はヒトのために神がいるといったヒトありきのものなので、彼は信仰心に過剰に反応する)
このため錬金術によって神代の存在である「魔女」を再現しようとする錬金四家の一族へは激しい憎悪を抱いており、特に神を信じないリーゼル=アルジェベドとは最高に相性が悪い。

少年は青年へと変わり「かみさま」は永く生き続けた。

かつて自分が犯した罪を認めた青年は、己を断罪するモノを探し旅をする。
自分と同じ者たち(狂信者)を見ると即処断したがるが、同族嫌悪であることに変わりはない。

また、最近身近にヒトを辞めたがっている少女が居るため、ヒトを辞めた先達として止めたい半面、彼女が自分と同じヒトデナシになることを望んでもいる。

とある実験施設で見つけた獣とヒトの混血児、彼女こそが化け物殺しの英雄であると確信した彼はその娘を拾い上げる。
いつかその剣が過たず己を貫くように。


エクス

恋しさだけが生きる糧、夢魔など過ぎた俗称だ。

若者 性別不明 子供口調

素質:万能型

役職:盗賊

種族:夢魔

 

下賎の出   都会育ち   冷静沈着
利己的    保守派    遊び人
派手     繊細     愛に生きる

デウスが灰塵に帰してしまった実験施設に飼われていた奴隷魔族。

一途すぎて領分を何処かへ忘れてきた夢魔。
自分を拾ってくれたデウスが好きで、何をされてもいいし、もっと言えば酷いことをしてほしいと思っている上、それを隠さない。

つまりドM。

ヒトの夢を媒介にしてこの世で活動する形を得るため、ヒトに依存することでしか存在を維持できない下級魔族「夢魔」の子供。
魔術と親和性の高いヒトを作る目的のために作られた実験施設での呼称は「被検体1号」。
買い取られた幼少時から暴行を受け続けて育ったため、自己肯定感が極端に低い。
依存していた担当官がデウスに殺されて後は、彼に依存して生きている。

持ち物:イリスの短剣

 技能:暗殺の一撃/枝技の小鳥/艶麗の哄笑/蹄別れ

 経歴:アルビノ/奴隷/夢魔/実験体の子

    隷属の導/リナリアの慟哭/片思い:暴走する恋

召喚獣:

 


奴隷魔族とも呼ばれる「夢魔」は、その名の通りヒトの夢に介入する能力を持つ。
上級魔族たちがヒトを堕落させるための道具として生み出した存在であり、彼らの首輪なしでこの世に顕現することは殆ど稀と言っても過言ではない。
被検体1号はかつての主人がヒトとの取引に失敗し、命乞いをした結果として引き渡された道具である。

施設での生活は(担当官からの理不尽な行為を除いても)酷いモノだったが、1号が恐れる孤独だけは存在しなかった。
他の被験体(被検体9号と呼ばれていた天使)が、不幸なモノは神に祈り救いを“得る”のだと1号に教えた。
「祈りは届く。神は全てを見ている」
「祈るモノは救われる」
隣の真白い部屋に獣の耳を持つ少女が入れられ、夜ごと故郷の大地を思い出しては泣く度に、1号は壁越しにこう言った。
「大丈夫、きっと神様が助けに来るよ。僕、毎日お祈りしてるんだ。助けてくれますようにって」

その頃。故郷を離れて流浪の旅を続ける青年、もとい「かみさま」はある実験施設へと辿り着く。魔術と親和性の高いヒトを作るために行われるのは、様々な人外と、その因子を組み込まれたヒトへの非人道的な実験。
――それ即ち錬金術による、神への冒涜。
行いに激怒したかみさまは実験施設を灰燼に帰してしまった。
あとに残されるのは親から離され、顔も知らず育った子供たち。
自らに縋る命を切り捨ててしまうには、青年は「かみさま」になりきれてはいなかった。


マキナ

主のための命なれば、どこで散ろうと誉になろう。

若者♀ 女性口調

素質:勇将型

役職:戦士、マスコット

種族:人狼

 

貧乏     猪突猛進   献身的
秩序派    進取派    好奇心旺盛
陽気     謙虚     お人好し

エクスと同じ実験施設で飼われていた狼人間。4歳(人間換算=22歳)。
良識があるように見えるが、彼女もまた、ヒトではない。
あくまでも己は獣でしかないという意識が強い。主人であるデウスに撫でられれば嬉しいし、何物にも代えがたい存在であることは変わ
りがないが、彼が自分をどんな目で見ているかには気が回らない。
綺麗なものとかわいいものが好き。

研究施設に検体として買われた獣。実験施設での呼称は「被検体3号」。

獣であるために寿命がヒトより短い。

持ち物:火霊の大剣

 技能:双狼牙/獅子の咆哮/業火噴出/

 経歴:童顔/オカン/人狼/デスコック

    道化のためのホラ話/天使に信仰される/

召喚獣:

 



ハムレット

見通した先が明るかろうと、不変なものなどありはしない。

大人♂ 粗野口調

素質:策士型

役職:参謀、死霊術師

種族:ヒト

 

醜悪     高貴の出   不心得者
冷静沈着   混沌派    内気
粗野     ひねくれ者  名誉こそ命

星の動きから単純な未来を予感する『星詠み』の一族出身者。
一族を統率する立場を任される予定であったが、聖北教会による土着信仰迫害の最中に許嫁であったオフィーリアが行方不明になったこと、そして一族が数を減らしたことも重なってその機会を逃す。
愛すべき許嫁が死んでいた場合を考えて死霊術を学び、資金稼ぎのために暗殺ギルドに加入。後進の育成をしつつ、表の顔を作るために冒険者の宿へとやって来た。

暗殺ギルド所属の死霊術師。元は異端の民の族長候補。
死者を操る外法を扱うが、倫理観が溶けていないので生きづらい。
最愛の許嫁が行方不明になったので探し続けていたら、いつの間にかイマジナリーフレンドとして傍に立つようになった。
隠された片目は過去視ができたが、未来を予感する一族の中にあって過去しか映さない眼は不吉な物とされた上、生まれた時から目が開いていたため「忌み子」と呼ばれていた。

 

持ち物:墓守の杖

 技能:魂喰らい/鼓動の圧迫/悪魔憑き/殺戮雲

 経歴:隈/味覚音痴/人見知り/医療知識/悪役

    路地裏の死神/娼館狂を始末/滅びの呼び声

召喚獣:ヒルデガルド