紅花の尖先

船を下りた海賊メルセデスを筆頭に、金銭にやたらとがめついメンバーがあつまるパーティ。

良くも悪くも烏合の衆で、パーティ全体の練度はそこそこ。


メルセデス

若者♀ 粗野口調 

一人称:アタシ 二人称:お前

 

素質:勇将型

役職:リーダー、海賊

種族:ヒト

 

下賎の出   猪突猛進   献身的
秩序派    好奇心旺盛  謙虚
粗野     お人好し

持ち物:守護のペンダント

技能:/

経歴:英雄の血筋/『完璧』に囚われぬ者/片想われ:気づいている想い/

召喚獣:

 


悪徳商会から略奪行為を繰り返していた海賊の娘。

病気になった母親の看病のために船を下り、薬代を稼ぐために冒険者となる。

後に病気は快方へと向かうも、落ちた体力は戻らずそのまま母親は他界。

父親も「極悪な海賊」として処刑される。

 

住んでいた家を売り払い、その金を元手に冒険者へと完全に転職。

後にアルフレドと結婚し冒険者を引退。

彼の復讐を手伝うも、彼の実父によって雇われた暗殺者の手により海へ沈められた。享年36歳前後。

粗野だが子供心に敏い母親としてユダと共にあった。



アルフレド

若者♂ 尊大/男性口調 

一人称:俺 二人称:お前

 

素質:策士型

役職:参謀、死霊術師

種族:ヒト

 

秀麗     貧乏     混沌派
陽気     地味     高慢
硬派     ひねくれ者 

持ち物:

技能:幽霊馬車/冥府の魔槍

経歴:悪役/不完全で完全な者/確かな蛮性/片思い:伝えぬ恋/罪人の血筋

召喚獣:

 


 優れた実績を残した「賢者の塔」の名誉顧問、その隠し子。
母親の生家は代々死霊術を扱う魔術師の一門であり、内実はともかく世間からの目が冷ややかだったため、男はアルフレドを認知することを拒んだ。
自身の汚点ともいえる彼ら親子を男は疎ましく思い、アルフレドの母親を「人々を殺し死霊術の媒体とした大罪人」へと仕立て上げ、自身はそれを討伐した英雄となる。

謂れのない罪を母に着せた挙句、己の面倒を見てくれた祖父たちへも男の手が伸びたことを知ったアルフレドは実父を酷く憎んだ。

実父への復讐、そして祖父に危険が及ばぬよう生家を飛び出たアルフレドは、目的を遂げるために冒険者へと転職する。


後にメルセデスと夫婦になり、少数ではあるが影響力の強い元依頼人たちの協力の下、息子であるユダと共に男の罪状を暴きその復讐を成す。

母方から受け継いだ死霊術を、祖父の教えを受けつつ己のモノとして完成させ、その術と冒険者としてのノウハウを息子に受け継がせた。

 

復讐を成したのちは、かつて愛した女が眠る岬に小さな家を建てて暮らしていた。後に原因不明の病(癌と推測される)を患って死去。

享年55歳前後。



シエン

子供♀ 子供口調 

一人称:私 二人称:あなた

 

素質:標準型

役職:マスコット、聖職者

種族:ヒト

 

田舎育ち   裕福     厚き信仰
貪欲     保守派    無頓着
悲観的    愛に生きる  

持ち物:

技能:癒身の法/祝福/銀塊打ち

経歴:原理主義者/妾の子/ウミノモリ

    

召喚獣:

 


田舎から一代で成り上がってきた宮廷商人の娘。兄がいる。
有力な貴族との婚姻を望まれ、礼儀作法を学ぶために修道院へと預けられるが、ヒトの眼を盗んでは冒険者の宿に入り浸っている。

ちなみに礼儀作法はキャメルが教えてくれている。高貴の出なので。


精神力が極めて強い。つまりタフネス。

PT内では主にムードメーカーとして活躍したが、結婚を機に引退した。


リベカの修道院入りを手伝ったり、メルセデスやキャメルの葬式に立ち会ってから、冒険者を親に持つ子供たちのために孤児院を設立。
自身の子供であるサラと共に来訪したり、寄付をしたりとあれこれと世話を焼き、孤児院では優しい奥様として慕われた。


娘サラとその伴侶セルジュを失うと、冒険者に対して愛憎入り混じった複雑な感情を抱くようになり、孫であるハイドやジーギルにも早くまともな職に就けとせっついたが、彼らもまた冒険者として命を落としてしまう。


知人、家族が自分より先に逝ってしまう世界に嫌気がさしたのか、孫たちの全滅を聞いた数年後にひっそりと息を引き取る。
享年73歳。



キャメル

若者♂ 男性口調 

一人称:僕 二人称:キミ

 

素質:知将型

役職:魔術師

種族:ヒト(?)

 

高貴の出   誠実     冷静沈着
無欲     穏健     勤勉
内気     繊細    

持ち物:

 技能:畏怖の聲/隔離の希望/霧を食む

 経歴:無二の親友/魔術師の血筋/井戸からの生還/エスペランサ精神隔離病棟/

召喚獣:

 


学費と生活費を工面するために冒険者をしている賢者の塔の学生。

名だたる学者を輩出した家の長男坊だが、優秀すぎる弟が家督を継いだため、追い出されるような形で交易都市へとやってきた。


親子兄弟の仲は良好だったが、世間の目を気にした両親と面倒ごとが多い学者一族の跡取りになるのを嫌がった本人の希望もあって家督を弟に譲った。
とはいえ、学者一族で育った自負もそれなりにあるので、どこまで己の力が通用するのかを確かめるために賢者の塔で学生になった。

だが、そこで突きつけられたのは「自分が学者に向いていない」という結果のみだったので、最近は冒険者に転職しようと本気で考えている。


ヘタレでビビりで逃げ足の速い魔術師。

とはいえ仲間を見捨てる気概もないので、パーティ全員が危険な状態になったら迷わず諦めて心中するという決意をしている。


「賢者の塔」の同級生と結婚してジョイスを授かっている。

研究目録は「火属性と水属性の相対性について」。

本人は水属性の性質を持つので、研究協力者である炎魔術士と親しかった。
後に依頼を受けた先で妖魔に捕まり、生きたまま彼らの餌として喰われた。享年34歳。



シャックス

大人♂ 丁寧口調 

一人称:自分 二人称:アンタ

 

素質:豪傑型

役職:戦士、暗黒騎士

種族:ヒト

 

醜悪     不心得者   不実
鈍感     過激     上品
武骨     名誉こそ命

持ち物:徒野紅花

技能:猩々緋/畜生働き/逆理大紅蓮/闇の剣

経歴:無二の親友/サディスト/心の闇:快楽殺人/

召喚獣:

 


王国騎士団の二番隊隊長だったのが、嫁入り前の姫とイチャついていたことがバレて国を追われた元騎士。二重人格者。


お姫様はシャックスに心底惚れぬいていたが、身分違いの恋はあまりにも周りが不幸になりすぎるので王様に禁止された。

シャックス自身もいつ出てくるかわからない下位人格の凶刃に姫様を晒すことはできない、とその決定に従う。

 

騎士の身分をはく奪されて追放、不慣れな旅路ではあったが交易都市へと辿り着くものの、食べるものに困って叩いた扉の先は、キャメルの仮住まいだった。

(まだ冒険者の宿に部屋を借りていない時期の話。結成三年前程度)
話を聞いてシンパシーを感じたキャメルは冒険者となることを薦め、あれこれとサポートをしてやった。それに感謝したシャックスもまた、あまりにもヘタレすぎる彼の力になることを約束し、二人は親友同士となる。

 

リベカとは紅花結成当日に知り合い、そのままとんとん拍子で恋人関係になり婚姻した。これまでの騎士生活で接してきた、ハンカチを振ってくれる貴婦人――守るべき女性ではなく、己の隣で強い煌きと共に並び立つ女性として強く惹かれていったのもある。その裏で親友関係を盾にされたキャメルはこき使われた。


紅花解散後、リベカと共に受けた依頼途中で裏人格が表在。
表人格との対立により精神崩壊し発狂、リベカを除く同行者全員を殺したのちに自害。享年45歳。



リベカ

若者♀ 女性口調 

一人称:あたし 二人称:キミ

 

素質:万能型

役職:盗賊、トレジャーハンター

種族:ヒト

 

都会育ち   利己的    進取派
神経質    楽観的    遊び人
派手     軟派     

持ち物:

 技能:盗賊の眼/盗賊の手/青花の毒

 経歴:料理上手/仲間:汚れ役の矜持/バカップル/宴の片隅/

召喚獣:

 


盗掘団の長に拾われて育った盗賊ギルドの構成員。

情報を集めるために冒険者の宿にも顔を出しており、宿と盗賊ギルドの中継役も兼ねていた。
(後にその役割は娘のアズラに引き継がれ、アズラの後はジーギルが担当するようになる)
倭国かぶれの親の影響で彼女もまた、倭国にかぶれてナイフの代わりに苦無を扱う。


情報提供の線で懇意にしていたアルフレドの誘いを受けて紅花に参加し、シャックスと出会い恋に落ちた。


いずれは盗掘団の長を引き継ぐ予定だったが、発狂して身を投げたシャックスの菩提を弔うために修道女になると決めて親と大喧嘩して以来、話題には上がらなくなった。盗掘団はその後解散している。

 

盗賊ギルドを引退して修道女になってからは、足を洗うための手引きをしてくれたシエンを手伝って設立した孤児院のシスター長も務めた。

後に老衰によって死亡、享年74歳。